安全・安心を目指す。

フーズサプライズチェーンの構築

理事 鴫原三郎の写真

 東日本大震災から11ケ月になり、あと1ケ月で1年になろうとしています。
 当市場の水産部門も例に漏れず、原発事故以来大きな売上げ減のダメージを受けました。納品先の観光型ホテルの宿泊客のキャンセルが相次ぎ、各仲卸業者も納品ゼロの日が数ケ月続きました。こんな中、消費者から市場が信頼されるためには、どうしたらいいかを考えさせられる大きな宿題を課せられたようでした。安心・安全とは何か。
 今までの仲卸の大きな役目である第五感を使い、魚の鮮度・価値の判断をしセリで値段をつけ鮮魚店に販売してきました。しかし、3月11日以降はその経験が通用しない放射能汚染が生じました。卸が集荷した品物を漫然とセリで購入する時代は今は通用しません。
 産地の明確化と放射能の汚染の有無を、いかに直に自分の目で確認し納得した形で販売するかが、これから我々流通に携わる者の責任と思われる毎日です。消費者に安心・安全を届けることを約束し仕事に邁進します。
 最後に原発事故の一日も早い収束を願い市場から元気を発信して行きたいと思います。

平成24年2月10日