「コロナ禍の中で市民のための卸売市場を守り抜く」

0001 (1)令和3年 近年にないような厳しい寒さの中で 令和に改められて2回目の新年を迎えました。

 

例年でありましたら 続けてご祝詞を申し上げるところですが 昨年12月に福島市に史上初となる「新型コロナ緊急警報」が発令され 年明けの今も警報が継続している状況におきましては 皆様には例年通りの安寧な新年を過ごされたという方はそう多くはなかったのではと ご拝察いたします。

 

 昨年は パンデミックにまで拡大した新型コロナウイルス感染症に伴い国から緊急事態宣言が行われ その影響により当卸売市場におきましても極端な取扱量の減少等 過去にない大変な困難を経験した一年でありました。

 

 国内では1月に発生したこの新型感染症は瞬く間に全国へ蔓延し 有効な手立てが見つからないまま第1波から第2波へと拡がり 現在は残念ながら前2波にも増して大きな高みとなった第3波の渦中にあります。

 

ここに至り ようやくワクチンの認可や摂取等希望を感じられるニュースも聞かれるようになりましたが この感染症に対する完全な終息が未だ見通せない中で 当卸売市場は引き続き 生鮮食料品や花きの安定供給等市民の日常生活を支える重要な基幹施設としての責務を継続すべく 場内での感染症発生を未然に防止するため 本年も予防対策に徹底して取り組んでまいります。

 

さて昨年は 長年の懸案でありました当卸売市場の再整備に対し 開設者の福島市から 従来方針の「大規模改修」を「PFI事業方式によるローリング整備での新設」に変更することが示されました。

 

 これは大きな方向転換でありますが 現代の卸売市場におきましては低温管理やハサップ対応等の機能強化が必然として求められていることからすれば最良の選択であり 開設者のご英断に大いに感謝申し上げる次第です。

 

 開場から49年目を迎え 老朽化が進む当卸売市場の再整備は急を要します。「新設」による再整備がスピード感を持って遅滞なく進行し 市民のための「新卸売市場」が一日でも早く完成しますよう 今後も開設者と共に取り組んでまいります。

 

 本年の干支は丑(うし)です。丑は十二支の2番目で 昨年の子(ね)年に蒔いた種が芽を出して成長する時期とされており 牛歩であっても地に足をつけ あせらずたゆまず 進み続けることが将来の成功に繋がる年になると言われております。

 

 終焉の兆しが見えない「コロナ禍」の困難が続く中でありますが 市民のためのこの卸売市場を守り抜いていくため 本年も青果部・水産物部・花き部が一丸となり 市場運営 感染防止対策 そして再整備等に あせらずたゆまず 取り組んでまいります。 

 

 年頭に当たり この一年が皆様にとりまして希望にあふれ輝ける年になりますよう 心より祈念致しまして 私からの年頭の挨拶とさせて頂きます。

 

                                令和3年1月1日