「市場開設５０周年の年頭にあたり、コロナ禍の早期終息と市民のための卸売市場を守り抜くことを祈念して」

新年あけましておめでとうございます。

昨年に引き続き厳しい寒さの中で令和４年を迎えましたが　皆様にはご清栄のこととお慶び申し上げます。

また　平素より当市場協会の円滑な運営につきまして格別のご支援とご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

昨年もまた新型コロナ感染症の影響を抜きに語れない一年でありました。

この感染症は　２年目の昨年についても猛威を振るい　ワクチン接種が強力に推進されましたが　度重なる緊急事態宣言及びまん延防止措置等にもかかわらず　夏季にはデルタ株への置き換わりによって第５波のおおきなうねりとなり　首都圏等においては医療崩壊と言われるような過去に経験のない極めて異常な状態に陥りました。

福島県においても相次ぐクラスター発生により　８月には非常事態宣言が再発令され　本市にもまん延防止重点措置が適用されるという緊迫した事態となり　これらの状況による飲食店の営業時間短縮等の影響を受け　当市場においても取扱量の減少等により　場内事業者は一昨年に引き続き厳しい経営状況の継続を強いられたところであります。

さて　本年の干支は「壬寅（みずのえとら）」です。そして本年は当市場の開設５０周年の記念の年でもあります。

「壬（みずのえ）」は厳冬、静謐などの意味　「寅（とら）」は動くなどの意味とされ　「壬寅」の年は　冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ　華々しく生まれる年になると言われているようです。

感染症は　現在落ち着いているようですが　新たなオミクロン株の出現等「コロナ禍」による厳しい状況は今年も避けられないことでしょう。

しかしながら　「壬寅」の意味が示すように　現下の厳しい「コロナ禍」の困難を越えた先に　輝かしい未来が待っていることを信じ　本年も感染症予防対策に万全を期し　青果部・水産物部・花き部が一丸となり　市場運営　そして再整備等に開設者と共に取り組み　開設以来半世紀となるこの歴史ある卸売市場を守り抜き　未来に繋げて行きたいと決意しているところです。

開設５０周年の記念の年の年頭に当たり　「コロナ禍」の早期終息と　この一年が皆様にとりまして希望にあふれ輝かしい年になりますよう　心より祈念致しまして　私からのご挨拶とさせて頂きます。

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和４年１月１日