通常総会を終えて ~ 新たな50年の第一歩をしっかり踏み出していきます 

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 去る5月30日に令和4年度通常総会を開催しました。来賓に市場開設者である木幡浩福島市長をお迎えし、事業計画及び予算案、役員改選等の全議案が、満場一致で承認されました。また、引き続き会長職を担うことになり、8期目となりますが、改めてこの重責に身が引き締まる思いをしているところです。

 さて、今年度は極めて重要な1年です。当卸売市場は今年、50周年という大きな節目の年を迎えることとなります。50年の歴史の中で様々な出来事がありました。それらから培ってきた先人たちの思いをしっかりと受け継ぎ、開設者である福島市との緊密な連携のもと、市民や消費者からの期待に応えられる、信頼される市場づくりを一層推進していくために、50周年記念事業等の開催と同時に、生鮮食料品や花き等の安全性を含めた、的確な情報発信と、風評被害払拭のための取り組みを行って参ります。

 一方、老朽化が進む当市場の再整備は大きなテーマです。開設者である福島市においては、昨年度、「PFI導入可能性調査」及び「既存冷蔵庫棟耐震補強工事」が行われ、本年度は引き続き「基本計画策定」が予定されています。

 また、再整備計画と併せ、『経営展望』の後継計画として、『経営戦略』の策定も本年度に予定されております。これらの取り組みが、スピード感を持って遅滞なく進行し、市民のための「新卸売市場」が一日でも早く完成するよう、今後も開設者と様々な面でともに意見を出し合い、より良い市場づくりを目指していきたいと考えております。

 大震災からの復興事業の一環として整備が進められてきた東北中央自動車道(相馬福島道路)の全線開通、地域振興施設「道の駅ふくしま」のオープンなど、当卸売市場を取り巻く大きな外的環境の変化を絶好のチャンスと捉え、将来にわたり持続可能な市場戦略の具現化と「市場開放や食育推進事業」の強化による「圏域住民や市民のための市場づくり」を一層推進して参ります。

 新型コロナウイルス感染症については、オミクロン株の出現等により、感染状況はいまだ高い水準ではありますが、当市場においては引き続き場内での感染症予防対策を徹底するとともに、感染者発生時の対応等の周知・徹底を図って参ります。

 不安定な国際情勢など、当卸売市場を取り巻く状況は不透明さを増しておりますが、当協会としては今後も市場の運営に当たりましては、市民のための市場であるという大前提の基に、青果部・水産物部・花き部が一丸となり、新たな50年の第一歩をしっかりと踏み出していくと、固く決意しているところであります。

令和4年6月1日