安全・安心・新鮮な魚を提供していきます。

石本 剛氏の写真

 福島市中央卸売市場は、昭和47年に開設してから早41年が過ぎようとしており、来年4月に地方卸売市場へ転換することになりました。
 当社の先輩たちが早稲町に昭和16年1月 (有)丸公福島海産物配給所を開設いたしました。昭和36年に㈱福島丸公と名称を新たにし業務内容を拡大いたしましたが、昭和52年いわゆる200カイリ時代の幕開けとともにかつてない混乱に突入しました。その時まで日本の魚介類の自給率は100%を維持していましたが、北洋漁場をはじめ世界各地の漁場を失い、一転、水産物の輸入国となり世界で生産された水産物は全て日本に集まるとまで言われました。
 その後、鳥インフルエンザや豚・牛の口蹄病等、家畜の伝染病が見つかると、欧米諸国をはじめ世界各国は動物性タンパク質を魚介類に求めるようになりました。その後は健康食品として魚介類を買い付けるようになりました。
 世界の水産物が日本に集まる時代は終わりを告げた一方で、我が国の水産物の消費量も以前の60%近くまで減少し数年前に食肉類の消費量を下回ってしまいました。
 骨がある。食べにくい。においがある等の理由がありますが、子供の好きなものランキングでは寿司や刺身が一位、二位を占め、アンケート調査でも、「大好き」もしくは「好き」で85%を占め、嫌いな人は10%にも達しないという矛盾もあります。
 すでに幾度となく言われていることですが、魚にはDHAやEPAが多く含まれています。今の先輩方が長生きで元気に生活しているのは、以前、多くの青い魚を食べていたからではないかとも言われています。
 栄養価も高く、様々な料理法で多彩な味が楽しめる、そして和食にもぴったりの魚介類に美味しさと健康を求めてほしいと思います。今後も安全安心より新鮮な魚介類をお届けするよう今まで通りの営業を続けてまいりますのでよろしくお願いいたします。

平成25年10月16日