寒ブリ(寒鰤)

寒ブリの写真

 ブリと言えば寒ブリ、冬の時期に漁獲されるブリは産卵期前でもっとも脂がのっており、身が引き締まっている旬の時期で冬を代表する魚として知られています。一説には師走に多く獲れ、脂がのって美味しいことから魚へんに師と書いてブリとなったと言われています。昨年は近年にない豊漁となり相場もかなり安めとなっていましたが、今年も昨年並みの漁になるのではないかとの予想もあり、これからの漁に期待が持てそうです。
 ブリの料理法は刺身、照り焼き、煮魚など幅広く、西日本ではおせち料理や雑煮にも用いられます。この時期のブリは脂が強いのでたたきやしゃぶしゃぶなど脂を軽く落とす感じの料理法も良いと思います。またブリ大根などアラ(頭、カマなど)を煮る場合には下ごしらえで魚の臭みやクセを取り除くことをおすすめします。塩を振ってしばらく置き、熱湯をかけ余分な脂や汚れを取ります。その後、表面に着いたヌメリや血のかたまりを流して終わりです。仕上がりがいっそう美味しくなりますので、ぜひやってみて下さい。
 ブリの栄養ですがDHA、EPEが多く含まれます。頭が良くなる栄養素として有名ですが生活習慣病の予防にも役立ちます。その他にもビタミンB1、B2、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが含まれています。含まれるビタミン、ミネラルは血合いに多く含まれていますので血合いも食べるようにしましょう。
 最後に選び方です。大きい魚ですのでほとんどは切身で販売されていると思いますので切身の選び方ですが、身に弾力があり血合いの色が赤く鮮やかなものを選ぶようにすれば良いと思います。