公設地方卸売市場へ転換 新たな活性化目指す!!

会長 石本 朗

 平成26年4月1日、本市場は「福島市公設地方卸売市場」に転換いたしました。そして、市場協会も「福島市公設地方卸売市場協会」と名称を改め、市長から「指定管理者」の指定を受け市場の管理運営を担ってまいります。
 東日本大震災、福島第一原発原子力事故以降、食等の安定供給を担う産地市場でもある本市場は、風評はもとより様々な影響が圧し掛かり3年経過した今もって震災前に戻ることはできません。
 この間、私たちは今後の市場のあり方について、かつてないほど議論を積み重ねてまいりました。結果は「流通形態が様変わりしていく中、原発事故の影響もなかなか見通せない。であれば、従前と同じことをやっていてはダメ、自ら自由度の高い地方卸売市場を選択し、本市場ならではの活性化を目指そう」でした。
 そして、市場協会では、場内の社員・職員の提案に基づく5年先の将来姿を描いた「中期ビジョン(H24.12策定)」を、また、開設者である市も平成29年度を計画期間とする「中期経営プラン(H25.2策定)」を創り上げ、車の両輪として持続可能な「世界一安全・安心な市場づくり」に取り組んでいくことといたしました。
 まず協会は、ビジョン及びプランに基づき市民に開かれ親しまれる市場づくりの一環として「市場パネル展」と「土曜感謝市」を開催いたします。
 放射性物質の食等への影響については、この3年の間に安全・安心の確保に向けた様々な取組みや検証がなされ、客観的データに基づき可視化できるようになりました。多くの市民・消費者の皆様に気軽に市場に入場いただき見て考えていただく機会を提供いたします。また、4月・6月・8月の第4土曜日は正午から2時間を開放し、市場機能を理解いただくとともに「安全・安心・新鮮」な野菜やお魚、花等の展示即売も行います。
 私たちは、地方卸売市場への転換を契機とし市民・消費者サービスに意を用い、これからも市場の使命である市民の台所を、そして、豊かで潤いのある生活を、自信と誇りを持ってしっかりと守ってまいります。

平成26年4月1日