「安全・安心」の市場を目指して

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 初めまして。今般、当協会副会長にご推薦賜りました眞柴でございます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 当福島市卸売市場は、皆様ご周知のとおり昭和47年11月から今年3月まで41年4ヶ月の永きにわたり中央卸売市場として歩んで参りましたが、本年4月からは地方卸売市場へ転換いたしました。かく激変の時期にこのような重職をお受けしましたことは、将に身の引き締まる思いでございます。
 思えば、平成23年3月11日発生の東日本大震災から早くも3年半の歳月が流れましたが、福島県は東京電力の原発事故により放射能汚染の被害が県民を蹂躙し、その影響が深刻なまま、復興の進捗状況も被災3県の中で最も遅れております。
 福島県産品に対する風評被害も思うように改善されず、県・市・農業団体や市場が風評払拭のため検査体制を充実させ、きめこまかく検査を実施して「安全・安心」をアピールしておりますが、まだまだ若い人たちを中心に全国の方々に100%理解していただいていないのが実情です。
 当市場も毎日出荷前の農産物検査を市場協会のご尽力を頂き実施しており、安全なものを取り扱っていることに自信を持っていますので、私が今一番希望することは、学校給食で福島県産のものをもっと多く使ってもらいたい、その念願達成のため全力で取り組んでいく、その一念に他なりません。
 私共も含め、農業という産業に携わる方々が、希望をもって、自信をもって、これからも歩んでいけるよう、一刻も早い風評被害の払拭を願っております。
 最後に、福島市公設地方卸売市場の発展と、皆々様のご健康を祈念し、ご支援とご鞭撻をお願い申し上げご挨拶といたします。