市場再整備検討で見えてきたもの 

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 当卸売市場は、昭和47年11月に青果部と水産物部が、その後、平成15年4月に花き部が開設されました。以来44年が経過し施設・設備の老朽化や不具合が深刻化しつつあります。

  こうした中、平成26年度から2カ年かけ、検討を進め、平成27年10月に「市場再整備に係る要望書」を市長に提出しました。

  ポイントは3つで、現在地での整備とし将来を見据えた「災害に強いコンパクトで多機能な市場」とすること、財源確保の視点から従来の公共施設整備方式にこだわらない新たな整備手法や運営手法を検討すること、平成28年度からスタートする福島市総合計画後期基本計画に位置づけて欲しいとしたものです。

  結果、後期基本計画に再整備の必要性が位置づけられ、平成28年度当初予算に事業構想策定の予算措置もされ、市場協会では「建設検討委員会」を立ち上げ、この間、市と協働で再整備のあり方を検討してきました。

  いよいよまとめの時期ですが、場内事業者には未だ続く原発事故の影響、東電の補償問題、そして少子・高齢化の進行など見通せない難題が数多くあること、コールドチェーンの更なる強化等による「世界一安全・安心な市場づくり」への使用料負担など、もう少し検討に時間がかかりそうです。

 いずれにしても場内の英知を結集し再整備の基本的な方向性をまとめ、次のステップとしては学識経験者、生産者及び消費者代表など外からの目線と活性化施策など具現化につなげる検討作業が必要になるものと考えております。

  平成29年2月1日