市場経営展望策定をめぐって

masiba

 開設者である福島市が平成30年度から5カ年を計画期間とする「市場経営展望」の策定作業は、去る6月に外部委員を含めた「策定検討委員会」の設置及び第1回会議が開催されるとともに場内メンバーによる4つの専門部会を立ち上げた。

 策定にあたっては、農林水産省のマニュアルを参考に、地域拠点市場として位置づけられた『第9次福島県卸売市場整備計画』、また、昨年度一年かけて検討してきた『平成28年度福島市公設地方卸売市場整備検討調査業務委託報告書』の考え方をベースに進めてきた。

 前計画である『福島市中央卸売市場中期経営プラン(平成25年度から29年度)』の評価、さらに昨年実施したSWOT分析をさらに今後5年先を見通した再検討等にも取り組んできた。

 特に、場内一丸となって策定する観点から、専門部会を中心に場内すべての事業者が今後の戦略やそのために取り組む具体的な事業、達成目標などを共有することに時間をかけてきた。

 基本戦略では、震災復興事業として進めてきた「東北中央自動車道相馬・福島間」の完成が近いことから「本市場の立地条件を活かした集荷・販売・商品開発」などの新たな視点を出てきた。

 パブリックコメントも含め、なんとか年内にはまとめあげたいものだ。

 大震災と原発事故から6年半が過ぎ、いよいよ市場も次の5年に向け新たな取り組みを推進していく。

平成29年10月2日