福島の再生のために

松谷治夫氏の写真 新年明けましておめでとうございます。

 旧年中は、本市場に対しまして温かいご理解・ご協力を賜りましたこと、心より厚く御礼申し上げます。

 昨年3月に発生した東日本大震災の際には、交通やエネルギーが途絶する中、すべての市場関係者が不眠不休で物資を供給し続け、市民生活を支えて頂きましたことは感謝に耐えません。本当にありがとうございました。

 迎えた本年、本市では「希望ある復興」を理念とし、「子どもからお年寄りまで暮らしてよかったと実感できるまち」の実現を目指す復興計画基本方針に基づき、原子力災害と地震災害からの速やかで力強い復興を進めています。

 本市場におきましては、食の安全を確保することと、本市の農産物などへの風評被害を払拭することを最重要課題として、安全で安心な生活を一日も早く取り戻すことができるよう努めてまいります。

 さて本市場は、昭和47年に、青果部と水産物部からなる市場としてオープンし、今年で40周年を迎えることになります。

 この間、社会経済情勢のめまぐるしい変化の中にあって幾多の試練を経ながら、平成15年には花き部を開設し、今日に至るまで名実ともに本市をはじめ周辺地域を対象に約70万人の総合市場として美味しい生鮮食料品や美しい花を届けてまいりました。

 節目であり復興元年の今年、市場関係者はもちろんのこと、市民の皆さまとともに、農産物等をとおして福島の再生のため、「福島は元気です」を力強く発信し続けることで、全国の方々に「福島は大丈夫!」と思って頂けるよう、精一杯頑張ることをお約束したいと思います。 

 今年一年が皆様にとって幸多き年でありますよう心からご祈念申し上げ、ごあいさつといたします。

平成24年1月1日