ALPS処理水の海洋放出に際して ~引き続き、さらなる風評払拭に努めます~ 

0001 (1)

 政府は、8月22日に関係閣僚会議を開催し、福島第一原子力発電所のALPS処理水を海洋に放出する方針について、気象・海象条件などに支障がなければ、同月24日に放出を開始することを決定しました。

 福島市場では、東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故の発生後、ライフラインの一つである食料品確保に関する情報の一部となる市場の情報を、場内事業者自らが、正しい情報を発信していく責務があるとの判断で、平成23年9月に市場協会独自のホームページを開設し、放射性物質の検査状況や、市場で取引されている品目の安全性、生産者の思いや放射性物質除去対策などを発信してきました。

 さらに、深刻化する原発事故による風評被害を払拭するための対策として、「安全・安心・新鮮」をテーマに開設者と市場協会の協働で、同年12月1日から市場パネル展を開催し、現在も継続しております。

 また、原発事故による放射能問題の中において、安全な食品の市場流通を確保するため、福島県からの食品出荷制限等の情報を、場内業者へ伝えるとともに、市場内に入荷予定の農水産物の放射性物質の簡易測定のために、管理棟1階に「放射性物質簡易測定所」を設置し、安全な食品等の確保と情報提供に努めてきております。

 県では、生産段階(産地・生産者)、流通段階、消費段階において放射性物質の検査を行い、安全性が確認された食品のみを出荷しています。また、検査の結果について公表しており、福島市場では、国・県にて出荷制限等の要請を受けた食品等が流通しないよう万全を期しており、当市場で取扱っている青果部・水産物部の生鮮食料品等は、国の基準に基づき、安全が確認されたものだけです。

 私たち市場協会は、指定管理者として福島市から受託した管理業務を、今後とも着実に実行していくとともに、今回のような「時代の変化」を的確に捉え、市場の使命である市民・消費者の台所として、東日本大震災発生時以降「世界一安全・安心・新鮮」な市場を目指し、日々場内において放射性数値の検査を実施し出荷しています。

 引き続き福島市場では、青果・水産物・花きの三部が一丸となり、安全・安心・新鮮な生鮮食料品等を、消費者の皆様にお届けしていくことを、改めて皆さまにメッセージとしてお伝えするものです。

 

令和5年8月22日