市場は、市民・消費者のためにある!!

石本朗の写真

 

 

 平成28年の新たな年を迎えました。年頭にあたりこの一年が皆々様にとりまして希望に満ち、幸多き年となりますよう祈念いたします。

 さて、年が改まりましたが、農林水産業をめぐりましては、国家100年の大計としたTPP協定を受け、国内農業振興をどのように進めていくのか。また、水産物においては、ロシア水域でのサケ・マス流し網漁の禁止、サンマなどの公海での大型外国船による漁獲量の急増など先行きに暗い影を落としており、いずれも個々の事業者の努力もさることながら国家間の交渉や外交など国の役割が強く求められており、早期打開や支援策に期待するものであります。

 併せまして、国の第10次卸売市場整備基本方針が待たれます。私たちは、先の東日本大震災、そして今もって苦しめられている福島原発事故の影響を教訓とし、社会インフラとしての市場の存在意義、それを守っていくシステムや制度等をしっかり盛り込まれることを期待するものであります。地方の市場が元気になっていく施策や事業、支援策が待たれます。

 当市場は、平成26年4月1日に公設地方卸売市場へ自ら転換し、同時に指定管理者として市場の管理運営も担っています。市のプラン、協会のビジョンに基づく「市民に親しまれる市場」、「世界一安全・安心な市場づくり」を目指した取り組みは、着実に成果を上げていると自負しております。

 また、この間、2カ年を掛けまとめた「新たな手法で全国のモデルとなる市場再整備のあり方」を開設者に提言・要望をしてまいりました。その早期整備を願うものです。

 平成28年申年、私達は「時代の変化」を的確にとらえ、「攻めの姿勢」で市場の使命である市民・消費者の台所を、そして、豊かで潤いのある生活を守るべく、自信と誇りを持って取り組んでまいります。

 

平成28年1月1日