産地市場として

安全・安心・新鮮~風評被害に負けない!

 

会長 石本 朗

 東日本大震災から間もなく半年になろうとしていますが、現在も原子力災害は続いており、被災された皆様、また、不安な生活を送っている皆様とともに、一日も早い原発事故の収束と震災からの復旧・復興を願うものであります。

 さて、市場においても原発災害の影響は顕著であります。厳正なる放射線量のチェックに基づく安全・安心な品目を提供しているにもかかわらず、本県の主力品目である果樹取扱の落ち込みや単価の下落、福島県沖の漁の自粛、カツオなど鮮魚の他県への水揚げ、さらに、花きでは計画的避難区域である飯舘村の入荷量の大幅な減少など、風評被害は実害となり、今後ますます深刻化するものと考えます。
 しかし、私たちは、卸売市場の使命である市民・消費者の台所を、そして生活を守ることを第一義に、仕入れ、集荷等いまだ大変な状況にありますが、品目の安定的な確保と供給に全力をあげて取り組んでおります。

 また、産地市場として、被災地復興のためにできること、それは、まず基準に基づく安全・安心な品目の確保に万全を期すこと、そして何よりも消費者の皆様に、産地で一生懸命汗を流し働いている方々を思い購入していただくこと、それが支援につながることを伝えていくことも大切な仕事です。

 そんな思いから、このたび市場の動きや産地への思い、そして、消費者の皆様に知って欲しい情報などを提供する市場協会のホームページを立上げました。

 私たちは、引き続き生鮮食料品、生花等の安定供給を通して震災復興に寄与してまいります。

平成23年9月1日