震災から早くも2年。それぞれ復興への道へと歩んでいるはずだが、目に見えない放射能との戦いは様々な形となっている。
福島が「農業王国」と言われる所以は、桃・梨をはじめ、他の果物やキュウリなど生産量がいずれも5位以内に入っているという事実からである。
しかし、震災後いちはやく土壌を除染、改良し、すべての品目の放射線値を測定して流通させ、日本一、いや世界一安全な食を出荷しているにも関わらず、風評被害の払拭と信頼の回復には至っていない。
ベラルーシでの視察から得たこと。それは子ども達への食育指導だった。
秋の収穫を祝い、食の大切さを学ぶ…。日本人が忘れてしまった「食の原点」をベラルーシに見たような気がした。
旬のものを食べる、バランスの摂れた食生活は自分自身の健康管理、病気の予防にもなる。
豊かな食に溢れ、好きなものを好きなだけ食べることができる「崩食」の時代となってしまった今、旬の野菜、魚が何であるかも忘れ去られてしまっている。
しかし何より忘れてならないのは、その土地、風土気候に合ったものが育ち、そこに住む人々は、それらを食べて生かされているということである。ベルラーシの人々は食の検査体制を確立し、27年頑張ってきた。ベラルーシで5年かかって構築してきたことを福島では1年でやっている。
放射能と共存していくという事実と覚悟、そして情報と知識を得ることによって、安心を確立することが大切なことである。少なくても世界一安心な「食」を全国に発信している「フクシマ」で生活している私達の食の安心は守られていることには間違いない、と、ベラルーシの視察から確信した次第である。
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市場の皆さまとともに
当店は、平成23年2月に、福島卸町支店を福島中央市場の南東角地へ新築移転、店名を北福島支店に変更しオープンしました。また、同年3月に福島中央市場支店を統合し、福島市内北東部の中核店として営業活動しております。
当店は、お客さまにより一層便利にご利用いただけるよう、機能面、デザイン面で工夫をこらした次世代型店舗です。
機能面では、「利用しやすく」「親しみやすい」「お待たせしない」「環境に配慮する」などのコンセプトをもとに、「総合受付」や「喫茶コーナー」「セルフオペレーションコーナー」「キッズコーナー」「個室型コンサルティングブース」などを配置し、すべてのお客さまに優しく便利な店舗を目指しております。
環境面への配慮として、当行店舗では初となる「太陽光発電」の設置や、「壁面緑化」の採用、LED証明の使用、電気自動車の導入を行っております。
今後も当行のコーポレートメッセージ『すべてを地域のために』のもと、福島中央卸売市場の皆さまとともに、福島の復興に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
夢と誇りと活気ある市場をめざして
平成25年の新たな年を迎えました。年頭にあたりこの一年が皆様にとりまして希望に満ち、幸多き年となりますように祈念いたします。
昨年は、市場開設40周年記念事業「わくわく市場まつり」「記念式典・祝賀会」をはじめ、各種記念事業に多くの市民・消費者、また関係者の皆さんにご参加をいただき盛大に開設40周年を祝うことができました。今年も引き続き「安全・安心・新鮮」をモットーに様々な事業を展開してまいります。ご支援方よろしくお願い申し上げます。
さて、本年は巳年です。『漢書律暦志』では、草木の生長が極限に達して次の生命が作られはじめる時期と解釈されています。
表題とした「夢と誇りと活気ある市場をめざして」は、昨年12月に策定した市場協会中期ビジョンのサブタイトルです。「若手社員・職員に夢を、公設市場を守る誇りを、そして何よりも市場に活気を」の思いで創った5か年のビジョンです。原発事故による食への不安や風評被害は続いています。全国からの支援の動きもありますがなかなか取扱いが震災前にはもどってくれません。しかし、このビジョンには場内から数多くの意見や提案が寄せられました。まさしく、巳年が意味する新たな活性化への種子ができ始めています。
市場開設41年目、巳年。私たちは、卸売市場の使命である市民・消費者の台所を、また豊かで潤いのある生活を守ることを第一義に、将来に亘ってその中心的な役割を果たせるよう夢を形にすべく全力をあげて取り組んでまいります。
平成25年1月1日
大きな一歩を踏み出します!!
新年明けましておめでとうございます。
昨年 開設者である福島市では、東日本大震災と福島第一原発事故による放射能問題への対応に総力を挙げ取り組み復興を進めて参りました。
特に原子力災害に関しては、除染のスピードアップと仮置き場の確保により生活空間における放射線量を低減すること、子どもを最優先に市民の健康を放射能から守ること、そして食の安全を確保することなどを最優先の課題とし、安全で安心して暮らせる環境の実現に努めて参りました。
当市場でも食の安全・安心をゆるぎないものとするために、生産段階等での検査に加え、場内関係者の協力を頂きながら入荷前食料品の放射能検査をダブル、トリプルで実施するとともに検査結果を迅速に公表し、また比較的に低線量ながらも食を扱う公共施設として先んじて除染作業を着実に実施し更なる安全・安心を図って参りました。
また風評被害の払拭については2度にわたり市場パネル展を催し、イメージ回復のため積極的なPR活動を行い、来場した大勢の方々から心温まるご声援をいただきました。
当市場開設40周年記念の「わくわく市場まつり」では、食に対する市民・消費者の関心の高まりを的確に捉え、工夫を凝らした取り組みが奏功し、例年にない大盛況となり、我々の自信にも繋がりました。
引き続き挙行された記念式典・祝賀会も成功裏のうちに終了できました。
さて国は「第9次卸売市場整備基本方針」(平成22年10月)で、卸売市場が変化する情勢に呼応しその機能を十分に発揮していくため、開設者が市場関係者と一体となり、経営戦力的な視点をもって市場のあり方や運営方針等を示した経営展望を策定するよう示しています。
こうした点を踏まえ当市場では、昨年8月に「市場のあり方検討委員会」から提言を受け、市場の活性化を図るとともに、品質管理の向上、物流の高度化、市場機能の強化、効率的な管理運営、災害に負けない市場を目指すための方策を盛り込んだ、平成29年度を目標年次とする「中期経営プラン」を本年2月に策定予定です。
策定後はハード、ソフトの両面から機能強化を行うとともに、市民・消費者の食の安全・安心への期待や、生産者や実需者の多様なニーズに応えることで、今後も当市場が生鮮食料品等流通の中核として最大限、努力して参ります。
迎えました新年、福島市は「希望ある復興」を引き続き進めるため、力強い復興への大きな一歩を踏み出して参ります。
特に今年は東北地方の県庁所在都市の6大祭りが競演する東北六魂祭が本市で開催されますので、当市場といたしましても福島県全体の復興に向けての大きな弾みとなるようしっかりと取り組んで参ります。
結びに本年が皆様にとりまして、幸多き年となりますよう念じ、ますますのご発展とご健勝をお祈りして年頭の挨拶とさせていただきます。
平成25年1月1日
市場開設40周年記念事業「わくわく市場祭り」「記念式典・祝賀会」が盛会裡に終了!!
わくわく市場祭り
10月14日(日)午前8時から午後1時まで、天候にも恵まれ多くの市民・消費者の皆さんにご来場いただき、安全・安心・新鮮な青果物・水産物・花き等をお買い上げいただくとともに市場開設40周年を祝っていただきました。
また、イベントも盛りだくさんで、親子で参加いただこうと企画した「アクアマリンふくしまの移動水族館」や「バルーンパフォーマンス」、被災しても頑張っている「山木屋太鼓」の演奏や「福島ユナイテッドFC」によるサッカーミニゲーム、また「ニューファンタスティックジャズオーケストラ」等々、「市場から福島を元気に!」のテーマに多くの皆さんに賛同・協賛をいただき、多彩な取り組みでにぎわいました。
イベント
記念式典・祝賀会
10月31日(水)午前11時から福島グリーンパレスにおいて、記念式典・祝賀会が執り行われました。
式典は、開設者である瀬戸孝則市長の式辞に始まり、各種表彰や感謝状の贈呈、永年勤続152名の表彰、そして、国・県・市議会を代表しての祝辞等、厳かな中で執り行われました。
また、引き続く祝賀会は、協会会長である石本 朗実行委員長のあいさつにはじまり、各テーブルでは開設40周年記念誌を開きながら40年を振り返り話に話に花が咲き、にぎやかで楽しいひとときを共有できました。協会副会長の星 勇副実行委員長の今後開設50年に向けまた頑張っていこうとの力強い音頭で手締めを行い閉会しました。
福島市長式辞
表彰・感謝状贈呈
祝賀会・実行委員長あいさつ
アトラクション
祝宴
市場開設50周年に向けて…
現在の市場を取り巻く環境は、この地に市場が開設されました40年前には考えられなかったほどの劇的変化を遂げています。当市場が開設された当初は大型量販店等の数も少なく小売業者(鮮魚店・青果店)さんの数も多く、朝のせりなども活況を呈しておりました。それが年を追うごとに量販店等の数が増加し、それに反比例するように小売業者さんの数が減少、当市場の活気も寂しくなる一方です。ましてや昨年の原発事故により福島県沖の豊かな海や農地等が汚染され、それによる風評被害等で当市場を取り巻く環境は一段と厳しくなっています。しかしながらこの福島中央市場で働く私たちは、県北一円で生活していらっしゃる消費者の方々の台所として、より新鮮でより安全安心な商品を皆様にお届けすることが一番大切なことと肝に銘じ、市場開設50周年に向けて一層精進していく所存でありますので、これからも福島中央市場を宜しくお願いいたします。
平成24年11月15日
9月9日(日)市場開設40周年記念事業「青果まつり」開催
市場開設40周年記念事業「青果まつり」開催
スローガン「市場から福島を元気にしよう!!」
多くの皆様のご来場をお待ちしております。
開催日時
9月9日(日)、午前8時から午前11時(※雨天決行)
開催場所
福島市中央卸売市場
内容
詳しくは下記チラシをご覧ください。
青果まつりチラシ【PDFデータ:552KB】
チームふくしま
東日本大震災とその後の原子力発電所事故から1年5ヶ月がすぎ、今年も広島、長崎原爆の日を迎えました。原発事故直後からさまざまな脅威が発生し、まだまだ問題が山積みしている現状を見ると、漫然となりがちです。
当市場におきましては、この重大な状況の中、市場本来の目的を果たすべくさまざまな取り組みを通じ、市場一丸となり頑張ってまいりましたが、現在の情勢はなお厳しいものであります。
最優先である食品の安全性については、今年4月から放射性物質の新基準値が設定、施行されました。これについては、さまざまなご意見があることも十分承知しております。
当市場では、市場としての検査はもちろんのこと、販売会社独自の自主調査も行い、取り扱う品目の安全・安心に万全を期しております。
ぜひ、より多くの消費者の方々に私共の取り組みをご理解いただき、当市場はもとより、福島に活気が戻ることを心から願うものです。
最後に、ロンドンオリンピックでの日本人選手達の頑張り、その強い思い、またチーム全員のつながりを目にすると、その清々しさに深く感動するところです。
福島市中央卸売市場も福島の元気のために、チームふくしまの一員として、全力で取り組んでまいります。
これからも、ご支援いただきますようお願いいたします。
平成24年8月21日
県外リビング新聞社編集長の皆様と風評被害払拭で意見交換
7月20日「福島の桃モニターツアー」の東京都サンケイリビング新聞社をはじめ、湘南、栃木、静岡、仙台の各リビング新聞社の編集長に来場いただきました。
福島リビング新聞社(田中伸宜社長)の計らいで、場内のパネル展(10月14日まで開催)や桃の放射線測定を体験いただくとともに風評被害払拭の現況と対応について懇談いたしました。
青果だけでなく、水産物、花きの大変な状況を理解いただくとともに、これだけ綿密に測定して公表している福島県産の「安全・安心・新鮮」をリビング新聞の記事掲載を通して応援していくという心強いことばをいただきました。
なお、場内食堂「大晃(たいこう)」(午前11時から午後2時)の海鮮丼を食べていただき好評でした。
応援の輪がまたひとつ広がりました。
市場開設40周年記念事業
第1弾事業「市場パネル展」スタート
市場内で取り扱っている品目の安全性をアピールする「安全・安心・新鮮への取り組みと市場のあゆみ展」を、平成24年7月2日から10月14日(市場まつり開催日)まで開催します。開催時間は開場日の午前10時から午後4時まで(ただし土曜日は正午まで)。
場内の放射性物質検査の取り組みや流通上の安全確保、新基準への対応や直近データ等を展示しています。
今回の目玉は、市場40年の歩みを写真で紹介していること、土産に場内の新鮮なおすすめ品を準備したことです。
なお、場内食堂「大晃(たいこう)」(午前11時から午後2時)の美味しい海鮮丼等も食べることができます。
お気軽にお越しください。