「市場開放事業等のあり方」場内提案表彰!!

 来春の公設地方卸売市場への転換を契機として、消費拡大や市民に親しまれる市場を目指す「市場開放事業等のあり方」について、場内社員・職員から多くの提案が寄せられました。
 その一部ですが、市場まつり等では「販売通路が狭くて暗い」「人件費や労働時間などの労務管理の問題」「収益の観点が欠落」「生産者からの視点が弱い」などの現況課題があげられ、改善策では「取引終了後に市民を対象とする“朝市”の開催(複数回)」「友好都市の物産展や品種別品評会による試食や展示販売」「地産地消を推進する団体や高等教育機関との連携」「場内のイラストや案内図の工夫」「将来を見据えたPFI方式による物販常設ブースの新設」等々、実に様々なアイディアが必要な措置を含め提案されました。
 今後、所管の「総務委員会」において実現に向け更なる検討を進めてまいります。
 なお、表彰者は以下の皆さんです。おめでとうございます。

最優秀賞 (株)福島システム21 高野 和夫 氏
優秀賞 (株)福島丸公 西坂 寿浩 氏
(株)マルセイ 真柴 直史 氏
青果精算(株) 紺野りよ子 氏
東邦銀行北福島支店 阿部 和弘 氏

 

表彰式後の協会三役との意見交換会

表彰式後の協会三役との意見交換会表彰式後の協会三役との意見交換会

“がんばっています” 福島の花

橋本栄市氏の写真

 東京電力福島第一原子力発電所の事故から早くも2年9か月が経過した今も、福島の花卉業界には大きな爪痕が残っています。
 震災以降、全村避難となった飯館村をはじめ夏から秋にかけての重要な産地からの入荷が無くなり、新規の産地を開拓して対応してきましたが、買参人からは「早く飯館の花がほしい」との声が絶えませんでした。
 今年、念願だった飯館村の花卉生産者が避難先で花の栽培を再開、そして出荷。待ちに待った時が来ました。村内での栽培はまだできませんが、避難先においてきれいな花を生産し、出荷していただきました。土も変われば気候も違う避難先での生産には、計り知れない苦労があったと思いますが、これからも協力し、共に花業界の発展に貢献してまいります。
 先日、当市場において『第21回福島県鉢花品評会』が盛大に開催されました。これは、県内の鉢花生産者の生産技術の向上を目的に毎年開催しているもので、今年もシクラメンの部、ポインセチアの部、その他の鉢花の3部門に分け、比較審査によって賞が決定されました。重油、関連資材の高騰など、切り花、鉢花生産者にとって厳しい生産状況の中、高品質の鉢花が156点出品され、なかには東日本大震災によりハウスが流された生産者の出品もあり、少しずつでも復興していることに実感がわいた次第です。東北6県の品評会は仙台で開催されますが、上位入賞者は福島県の生産者が多く、全国的にみても福島県の品質の高さが評価されております。また、昨年より鉢花品評会において『私の一番好きな花』コンテストも同時開催しており、一般の消費者の皆さんに見て頂ける場もありますので、是非来年はご来場いただきたいと思います。
 最後に、福島県内にはたくさんの花生産地があります。各生産者が精魂込めて栽培した花々を、是非ご家庭でも鑑賞して楽しんでいただけるよう、卸会社として頑張っていく所存です。

※年明け1月18日、19日には、華道家元池坊福島支部青年部による震災復興を目指す子供たちの花展「花・遊・友-2014-」がホテル福島グリーンパレスで開催されます。
協会でも花材の提供を含めて応援して参ります。

平成25年12月18日

カレイ類(鰈)

ナメタカレイの写真

ナメタカレイ


マコカレイの写真

マコカレイ


カレイの切り身の写真

カレイの切身

 種類が多く、それぞれに旬や味わいが違うカレイ。季節によって食べ比べる楽しみがある魚です。12月のおすすめはなんといってもナメタカレイとマコカレイ。ナメタカレイはちょうど産卵期前となるので身が厚くなり脂がのってきます。煮付けや冷めて出来る煮こごりがカレイの最高級品と称されています。マコカレイは卵の重量が増し子持カレイとして需要が高まってきます。煮物、揚げ物の他に鮮度の良いものは刺身でも美味しくいただけます。
 カレイの良品の選び方ですが1尾売りの場合は魚にヌメリがあって身に厚みがあるもの、切身の場合は身に透明感があるものを選ぶと良いと思います。
 栄養面は高タンパク、低脂肪で、きめの細かい身をしているので消化が良く子供や高齢者などに適した食材です。また縁側の部分には肌の調子を整えるコラーゲンも含まれていますので女性にうれしい食材となっています。その他ではビタミンB群や動脈硬化の予防などをするタウリンを多く含んでおり、子持カレイではビタミンAの摂取も期待できます。
 12月はカレイの水揚げが増えてくる時期で、今後も順調な水揚げが期待出来そうですので、ぜひ多くの方に栄養豊富なカレイを食べていただきたいと思います。

 

寒ブリ(寒鰤)

寒ブリの写真

 ブリと言えば寒ブリ、冬の時期に漁獲されるブリは産卵期前でもっとも脂がのっており、身が引き締まっている旬の時期で冬を代表する魚として知られています。一説には師走に多く獲れ、脂がのって美味しいことから魚へんに師と書いてブリとなったと言われています。昨年は近年にない豊漁となり相場もかなり安めとなっていましたが、今年も昨年並みの漁になるのではないかとの予想もあり、これからの漁に期待が持てそうです。
 ブリの料理法は刺身、照り焼き、煮魚など幅広く、西日本ではおせち料理や雑煮にも用いられます。この時期のブリは脂が強いのでたたきやしゃぶしゃぶなど脂を軽く落とす感じの料理法も良いと思います。またブリ大根などアラ(頭、カマなど)を煮る場合には下ごしらえで魚の臭みやクセを取り除くことをおすすめします。塩を振ってしばらく置き、熱湯をかけ余分な脂や汚れを取ります。その後、表面に着いたヌメリや血のかたまりを流して終わりです。仕上がりがいっそう美味しくなりますので、ぜひやってみて下さい。
 ブリの栄養ですがDHA、EPEが多く含まれます。頭が良くなる栄養素として有名ですが生活習慣病の予防にも役立ちます。その他にもビタミンB1、B2、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが含まれています。含まれるビタミン、ミネラルは血合いに多く含まれていますので血合いも食べるようにしましょう。
 最後に選び方です。大きい魚ですのでほとんどは切身で販売されていると思いますので切身の選び方ですが、身に弾力があり血合いの色が赤く鮮やかなものを選ぶようにすれば良いと思います。