市場開設40周年 ~将来を見据え、夢を形に

石本朗の写真

  平成24年の新たな年を迎えました。年頭にあたりこの一年が皆様にとりまして希望に満ち、幸多き年となりますように祈念いたします。

 昨年は、未曽有の震災、そして原発災害の影響により、開設以来類をみない大変な一年となりました。風評による実害もますます深刻度を増しており、当協会でも引き続き「安全・安心・新鮮」をモットーに様々な対策事業を展開してまいります。

 さて、迎えた本年は辰年。当市場開設40周年の記念の年にあたります。

 辰年は『漢書律暦志』によると「動いて伸びる」「整う」の意味とし、草木が盛んに成長し形が整った状態を表すと解釈されます。改めてこの40年間を振り返ってみますと、市場を取り巻く環境は激変しております。現在、場内には国が示した「第9次卸売市場整備基本方針」を受け「福島市中央卸売市場あり方検討委員会」が設置されております。

 まさに開設40年の節目の本年が、本市場の将来を描く重要な一年となります。そのためには「みんなで知恵を出し、汗を流し、新たな成長に向かって動いて伸ばし、整えていく」、その思いを共有し、行動することが肝要です。

 そして、当協会では、その活動等を下支えする「非営利型一般社団法人」への移行も急務となります。

 市場開設40周年、辰年。私たちは、卸売市場の使命である市民・消費者の台所を、また豊かで潤いのある生活を守ることを第一義に、将来に亘ってその中心的な役割を果たせるよう夢を形にすべく全力をあげて取り組んでまいります。

平成24年1月1日

福島の再生のために

松谷治夫氏の写真 新年明けましておめでとうございます。

 旧年中は、本市場に対しまして温かいご理解・ご協力を賜りましたこと、心より厚く御礼申し上げます。

 昨年3月に発生した東日本大震災の際には、交通やエネルギーが途絶する中、すべての市場関係者が不眠不休で物資を供給し続け、市民生活を支えて頂きましたことは感謝に耐えません。本当にありがとうございました。

 迎えた本年、本市では「希望ある復興」を理念とし、「子どもからお年寄りまで暮らしてよかったと実感できるまち」の実現を目指す復興計画基本方針に基づき、原子力災害と地震災害からの速やかで力強い復興を進めています。

 本市場におきましては、食の安全を確保することと、本市の農産物などへの風評被害を払拭することを最重要課題として、安全で安心な生活を一日も早く取り戻すことができるよう努めてまいります。

 さて本市場は、昭和47年に、青果部と水産物部からなる市場としてオープンし、今年で40周年を迎えることになります。

 この間、社会経済情勢のめまぐるしい変化の中にあって幾多の試練を経ながら、平成15年には花き部を開設し、今日に至るまで名実ともに本市をはじめ周辺地域を対象に約70万人の総合市場として美味しい生鮮食料品や美しい花を届けてまいりました。

 節目であり復興元年の今年、市場関係者はもちろんのこと、市民の皆さまとともに、農産物等をとおして福島の再生のため、「福島は元気です」を力強く発信し続けることで、全国の方々に「福島は大丈夫!」と思って頂けるよう、精一杯頑張ることをお約束したいと思います。 

 今年一年が皆様にとって幸多き年でありますよう心からご祈念申し上げ、ごあいさつといたします。

平成24年1月1日