プリムラポリアンサとは、ヨーロッパ原産の園芸品種でサクラソウ科の常緑多年草であります。大きさは草丈12から20センチメートル・横幅は15から20センチメートルで、花は11月から4月頃まで見られます。
現在出回っているものは園芸品種で豊富な花色とはっきりした花の形、甘い香りもします。日本で交配して誕生した小型でカラフルな品種群のプリムラジュリアンも有ります。
ポリアンサの育て方と管理は、日当たりと水持ちが良い場所が適地です。乾燥に弱いので鉢植えの場合は水切れを起こさないようにします。肥料切れにも弱いので肥沃な土に元肥えをしっかり施肥すると良いでしょう。
管理は枯れた花を取り除き、房咲きのものは房の花が半分以上終わったら元の花茎ごと切り取ると次の花が上がり易くなります。
当市場では、10月から3月まで出回っており、県内の花屋さんなどで売られています。県内での生産者数は15名ほどおり、10万鉢ぐらい出荷されています。
作成者アーカイブ: admin
「市場開放事業等のあり方」場内提案表彰!!
来春の公設地方卸売市場への転換を契機として、消費拡大や市民に親しまれる市場を目指す「市場開放事業等のあり方」について、場内社員・職員から多くの提案が寄せられました。
その一部ですが、市場まつり等では「販売通路が狭くて暗い」「人件費や労働時間などの労務管理の問題」「収益の観点が欠落」「生産者からの視点が弱い」などの現況課題があげられ、改善策では「取引終了後に市民を対象とする“朝市”の開催(複数回)」「友好都市の物産展や品種別品評会による試食や展示販売」「地産地消を推進する団体や高等教育機関との連携」「場内のイラストや案内図の工夫」「将来を見据えたPFI方式による物販常設ブースの新設」等々、実に様々なアイディアが必要な措置を含め提案されました。
今後、所管の「総務委員会」において実現に向け更なる検討を進めてまいります。
なお、表彰者は以下の皆さんです。おめでとうございます。
最優秀賞 | (株)福島システム21 | 高野 和夫 氏 |
---|---|---|
優秀賞 | (株)福島丸公 | 西坂 寿浩 氏 |
同 | (株)マルセイ | 真柴 直史 氏 |
同 | 青果精算(株) | 紺野りよ子 氏 |
同 | 東邦銀行北福島支店 | 阿部 和弘 氏 |
表彰式後の協会三役との意見交換会
“がんばっています” 福島の花
東京電力福島第一原子力発電所の事故から早くも2年9か月が経過した今も、福島の花卉業界には大きな爪痕が残っています。
震災以降、全村避難となった飯館村をはじめ夏から秋にかけての重要な産地からの入荷が無くなり、新規の産地を開拓して対応してきましたが、買参人からは「早く飯館の花がほしい」との声が絶えませんでした。
今年、念願だった飯館村の花卉生産者が避難先で花の栽培を再開、そして出荷。待ちに待った時が来ました。村内での栽培はまだできませんが、避難先においてきれいな花を生産し、出荷していただきました。土も変われば気候も違う避難先での生産には、計り知れない苦労があったと思いますが、これからも協力し、共に花業界の発展に貢献してまいります。
先日、当市場において『第21回福島県鉢花品評会』が盛大に開催されました。これは、県内の鉢花生産者の生産技術の向上を目的に毎年開催しているもので、今年もシクラメンの部、ポインセチアの部、その他の鉢花の3部門に分け、比較審査によって賞が決定されました。重油、関連資材の高騰など、切り花、鉢花生産者にとって厳しい生産状況の中、高品質の鉢花が156点出品され、なかには東日本大震災によりハウスが流された生産者の出品もあり、少しずつでも復興していることに実感がわいた次第です。東北6県の品評会は仙台で開催されますが、上位入賞者は福島県の生産者が多く、全国的にみても福島県の品質の高さが評価されております。また、昨年より鉢花品評会において『私の一番好きな花』コンテストも同時開催しており、一般の消費者の皆さんに見て頂ける場もありますので、是非来年はご来場いただきたいと思います。
最後に、福島県内にはたくさんの花生産地があります。各生産者が精魂込めて栽培した花々を、是非ご家庭でも鑑賞して楽しんでいただけるよう、卸会社として頑張っていく所存です。
※年明け1月18日、19日には、華道家元池坊福島支部青年部による震災復興を目指す子供たちの花展「花・遊・友-2014-」がホテル福島グリーンパレスで開催されます。
協会でも花材の提供を含めて応援して参ります。
平成25年12月18日
カレイ類(鰈)

ナメタカレイ

マコカレイ

カレイの切身
種類が多く、それぞれに旬や味わいが違うカレイ。季節によって食べ比べる楽しみがある魚です。12月のおすすめはなんといってもナメタカレイとマコカレイ。ナメタカレイはちょうど産卵期前となるので身が厚くなり脂がのってきます。煮付けや冷めて出来る煮こごりがカレイの最高級品と称されています。マコカレイは卵の重量が増し子持カレイとして需要が高まってきます。煮物、揚げ物の他に鮮度の良いものは刺身でも美味しくいただけます。
カレイの良品の選び方ですが1尾売りの場合は魚にヌメリがあって身に厚みがあるもの、切身の場合は身に透明感があるものを選ぶと良いと思います。
栄養面は高タンパク、低脂肪で、きめの細かい身をしているので消化が良く子供や高齢者などに適した食材です。また縁側の部分には肌の調子を整えるコラーゲンも含まれていますので女性にうれしい食材となっています。その他ではビタミンB群や動脈硬化の予防などをするタウリンを多く含んでおり、子持カレイではビタミンAの摂取も期待できます。
12月はカレイの水揚げが増えてくる時期で、今後も順調な水揚げが期待出来そうですので、ぜひ多くの方に栄養豊富なカレイを食べていただきたいと思います。
寒ブリ(寒鰤)
ブリと言えば寒ブリ、冬の時期に漁獲されるブリは産卵期前でもっとも脂がのっており、身が引き締まっている旬の時期で冬を代表する魚として知られています。一説には師走に多く獲れ、脂がのって美味しいことから魚へんに師と書いてブリとなったと言われています。昨年は近年にない豊漁となり相場もかなり安めとなっていましたが、今年も昨年並みの漁になるのではないかとの予想もあり、これからの漁に期待が持てそうです。
ブリの料理法は刺身、照り焼き、煮魚など幅広く、西日本ではおせち料理や雑煮にも用いられます。この時期のブリは脂が強いのでたたきやしゃぶしゃぶなど脂を軽く落とす感じの料理法も良いと思います。またブリ大根などアラ(頭、カマなど)を煮る場合には下ごしらえで魚の臭みやクセを取り除くことをおすすめします。塩を振ってしばらく置き、熱湯をかけ余分な脂や汚れを取ります。その後、表面に着いたヌメリや血のかたまりを流して終わりです。仕上がりがいっそう美味しくなりますので、ぜひやってみて下さい。
ブリの栄養ですがDHA、EPEが多く含まれます。頭が良くなる栄養素として有名ですが生活習慣病の予防にも役立ちます。その他にもビタミンB1、B2、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが含まれています。含まれるビタミン、ミネラルは血合いに多く含まれていますので血合いも食べるようにしましょう。
最後に選び方です。大きい魚ですのでほとんどは切身で販売されていると思いますので切身の選び方ですが、身に弾力があり血合いの色が赤く鮮やかなものを選ぶようにすれば良いと思います。
おいしい熊本うきみかんに歓声!
11月22日に熊本宇城農業協同組合柑橘部会生産プロジェクト事業として、福島中央青果卸売株式会社を通して、市内の幼稚園・小学校に「うきみかん」約3.5トンをいただきました。
震災、原発災害後から毎年贈呈いただき、教育委員会での贈呈式後、市内の「ふくしま西幼稚園」と「鎌田小学校」において、生産プロジェクトの吉村博陽温州班長と中川甲太委員を囲む歓迎のつどいも開催されました。
こどもたちからは、「みかんの花のいろは?」「一本の木にどれくらい生るの?」「おいしく育てる工夫は?」等々、質問もたくさん出されました。
お礼のお手紙や遊戯、合唱等のおもてなしに吉村さんと中川さんは大変感動しておられました。
みなさんにみかんをいっぱい食べていただき、これからの風邪の季節も吹き飛ばして欲しいですね。
平成25年度「わくわく市場まつり」盛会!
3万人が来場し、市場大いににぎわう!!
2013年10月27日(日)の午前9時から午後1時まで、福島市中央卸売市場において市場まつりが開催されました。当日は、心配された台風も去り、時より風は吹いたものの秋晴れの天気に恵まれ、市内外から約3万人が来場し、終日大いににぎわっていました。
まつりでは、山木屋太鼓や余目一輪車クラブの公演のほか、ミニ鉄道の運行、波恵ダンス・カルチャーパークによるダンスショー、マジカルバルルーンYesによるバルーンショーなど、予定された全てのイベント・アトラクションも行われ、まつりをより一層盛り上げていました。
『福島復興』の勢いに押された形で台風もコースを変え、多くの来場者でにぎわった今回の市場まつりでは、販売開始の30分前開場の取り組みを実施しましたが、例年通り何時間も前にいらっしゃる方もありました。
周知不足とのご指摘もいただきましたが、ルールを守ることの大切さや交通渋滞解消のためにも、今後も継続してまいりますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。
福島復興のために『安全・安心・新鮮』な品目をたくさんお買い上げいただきまして誠にありがとうございました。
まつりの様子は次の通り。
オープニングセレモニー
青果部
水産部
花卉部
アトラクション
みしらず柿
柿はカキノキ科カキノキ属の落葉樹です。原産地は中国。「古事記」「日本書紀」にも出てくることから奈良時代からなじみのあった果物と言われています。日本で今栽培されているものは、明治時代に始まったものです。
福島を代表する生柿、「みしらず柿」。漢字で書くと「身不知柿」。会津地方特産の「身不知柿」は「枝が折れてしまうほどたくさんの実を付ける」。身の程知らずと言う事からその名がついたと言われています。
みしらず柿はもともとは渋柿です。渋抜きの方法はアルコール(焼酎)やエチレンガス、炭酸ガスを使います。アルコールでの渋抜きは約2週間かかります。時間をたっぷりとかけた分、果肉はまろやかな甘さと食感が味わえます。ガスによる渋抜きは4日から5日と短い為、パリッとした食感が残ります。(渋抜きの日数はその年の気温等で若干異なります。)10月の下旬に収穫、ちょうど今頃柿たちは、焼酎かガスの中で甘~く変身している最中でしょう。11月上旬から出回ります。アルコール抜きも出揃うのは11月下旬になるでしょう。
今年は柿の色付きが例年より遅れ、収穫時期もやや遅くなったようです。大きさは十分立派な実を付けていました。
柿はビタミンCが豊富です。日本の果物の中ではトップクラス。カロテン、ミネラル、食物繊維も豊富なので風邪や貧血予防、血圧降下も期待できます。とくにカロテンの一種クリプトチサンチンとリコピンは抗ガン作用があるといわれています。
渋みの元のタンニンはアルコール分解作用があります。年末年始にかけ、お酒を飲む機会が多くなってきます。二日酔いの朝はぜひ柿を食べましょう。
ちなみに福島県の柿生産量は全国第6位。みしらず柿、食べてみてはいかがでしょうか。実りの秋の代表格「柿」たちが待っています。
ダリア
球根は、非耐寒性であり、サツマイモに似ています。
花は、夏から秋にかけて開花し、大きな花輪と色鮮やかな花色と咲き方が特徴的です。
18世紀にメキシコからスペインにもたらされて以来、長い間をかけて品種改良が行われて多種多様な花色の品種が作り出されました。
原産地がメキシコの高原なので暑さに弱く、日本では東北地方・北海道などの高冷地の方が色鮮やかな良い花が咲きます。
主な産地は、長野県、山形県、兵庫県でしたが、近年では福島県でも栽培されています。
用途としては、ブライダルのブーケ・髪飾り・卓上アレンジなど幅広く使われています。
出荷量は2000年から増え始め、出荷期は夏場が無い以外は1月~12月まで殆どあります。
弊社では、地元のJA新ふくしまさんより出荷があり、年間3万~4万本を販売しています。
安全・安心・新鮮な魚を提供していきます。
福島市中央卸売市場は、昭和47年に開設してから早41年が過ぎようとしており、来年4月に地方卸売市場へ転換することになりました。
当社の先輩たちが早稲町に昭和16年1月 (有)丸公福島海産物配給所を開設いたしました。昭和36年に㈱福島丸公と名称を新たにし業務内容を拡大いたしましたが、昭和52年いわゆる200カイリ時代の幕開けとともにかつてない混乱に突入しました。その時まで日本の魚介類の自給率は100%を維持していましたが、北洋漁場をはじめ世界各地の漁場を失い、一転、水産物の輸入国となり世界で生産された水産物は全て日本に集まるとまで言われました。
その後、鳥インフルエンザや豚・牛の口蹄病等、家畜の伝染病が見つかると、欧米諸国をはじめ世界各国は動物性タンパク質を魚介類に求めるようになりました。その後は健康食品として魚介類を買い付けるようになりました。
世界の水産物が日本に集まる時代は終わりを告げた一方で、我が国の水産物の消費量も以前の60%近くまで減少し数年前に食肉類の消費量を下回ってしまいました。
骨がある。食べにくい。においがある等の理由がありますが、子供の好きなものランキングでは寿司や刺身が一位、二位を占め、アンケート調査でも、「大好き」もしくは「好き」で85%を占め、嫌いな人は10%にも達しないという矛盾もあります。
すでに幾度となく言われていることですが、魚にはDHAやEPAが多く含まれています。今の先輩方が長生きで元気に生活しているのは、以前、多くの青い魚を食べていたからではないかとも言われています。
栄養価も高く、様々な料理法で多彩な味が楽しめる、そして和食にもぴったりの魚介類に美味しさと健康を求めてほしいと思います。今後も安全安心より新鮮な魚介類をお届けするよう今まで通りの営業を続けてまいりますのでよろしくお願いいたします。
平成25年10月16日